2018.07.04
新規ご契約いただいたお客様(携帯電話販売店の多店舗展開事業)より、下記のようなご相談を受けました。
お客様のご相談内容
1. 多店舗展開(FC事業)で部門別会計が必須だが、設立して間もないため経理・会計担当の人手が不足していること
2. 各店舗で自社専用のクラウドシステムによる売上・債権管理やパート・アルバイトの労務(労務時間など)・人件費の管理を行っているが、そのクラウドシステムから会計ソフトへの移行が煩雑で手間がかかること
3. キャッシュフロー(資金繰り)が芳しくないこと
①「経理・会計担当の人手不足」に関して
これまで専任の担当者がおらず手薄になっていた会計入力業務を弊社で代行し、業務の負担軽減を図りました。
さらにそのデータをもとに月次決算・経営分析を行い、毎月ご訪問時にお客様にその結果をご報告するとともに、お客様のご意向をヒアリングしながら新店舗の出店計画など事業拡大計画をコンサルティングしました。
②自社専用クラウドシステムから会計ソフトへのデータ移行」に関して
各店舗で使用している自社専用のクラウドシステムから売上データを会計ソフトに移行する仕組みづくりを進めました。
弊社は、そのクラウドシステムを制作するシステム開発会社にも働きかけ、売上データを会計ソフトへ移行できる仕組みづくりを図りました。
③「資金繰り悪化の原因」に関して
前関与税理士事務所より提案を受けて加入した、節税対策目的の法人向け生命保険が資金繰りを悪化させ、キャッシュフローを逼迫する原因になっていました。
そこで弊社は、現在加入している生命保険を整理し、エクセルなどを活用して解約返戻金・解約返戻率のピーク管理を実施。解約返戻金のピークを把握することで、保険契約解約のタイミングを先読みし、それに合わせた出店計画や設備投資計画など「出口戦略」をコンサルティングしました。
1. 記帳代行で経理・会計業務の負担を軽減
人手不足に陥っていた会計経理業務。
会計入力作業を弊社が代行(記帳代行)することで、間接部門の業務負担を軽減することができました。
さらに毎月のご訪問では、お客様のご意向をお伺いしながら、出店計画を一緒に練るとともに、中期的な事業拡大計画(数年後の売上予測や人材育成計画など)を立てました。
また毎月お客様とお会いしコミュニケーションを密にとることで、お客様の課題や改善点に気づきやすくなり、早期の課題発掘・解決が可能になりました。
2.自社専用クラウドシステムから会計ソフトへのデータ移行のシステム化
各店舗の売上やパート・アルバイトの労務管理をしているクラウドシステムから、売上データを会計ソフトへインポートできる仕組みを作ることで、売上仕訳の入力を簡素化、仕訳入力作業の時間・手間の大幅な削減につながりました。
これに伴い、記帳代行にかかる顧問料の大幅な削減が可能になり、お客様によりご満足いただける「サービス提供」と「料金設定」ができるようになりました。
3.資金繰りの悪化
多数の生命保険に加入し、「今どの保険に加入しているのかわからない…」状態だった生命保険。
‛その場しのぎの節税目的’で生命保険に加入するリスクを指摘・指導。
さらに加入している生命保険の整理を行い、解約返戻金や返戻率のピーク管理をするとともに、その解約年度の収益・利益対策として保険金を活用した新たな設備投入や新店舗計画をコンサルティングし、「出口戦略」を明確化しました。
解約金返戻率のピーク年度には、店舗内の家具の買い替えや内装リフォームを実施。保険料支払いがなくなったことにより資金繰りが大幅に改善し、新店舗開店で売上向上にもつながりました。
※お客様情報を保護するため、一部情報を加工しています。