2018.10.04
お客様はマンションやビルなどの建設業を営んでいらっしゃいます。
建設業は、入金サイトが長く、支払サイトが短いため、資金繰りが苦しくなりやすい業界です。弊社のお客様も、入金サイトと支払サイトの大きな差が原因で資金繰りが苦しいため、一時的に借り入れなどをしてしのぐなど、ギリギリのキャッシュによる運営をされていました。
1. 支払サイト、入金サイトの管理表による資金繰り管理
5日ごと~毎月の資金繰り管理を必要とされるほど、深刻な資金状況でした。
そこで弊社の担当者は、社内の全取引について資金繰り管理表を作成するとともに、毎月の訪問時に月次決算を行いました。
さらにその資金繰り表をもとに必要なキャッシュインの金額を算出して、そのキャッシュを獲得するために必要な売上をお客様にお伝えし、得意先ごとに売上目標を策定していただくことで、キャッシュ獲得の予測も行いました。
2. 経営計画やキャッシュフロー計画の提案・作成による銀行借入対策
スムーズな銀行借入が実現するよう、年に一度、資金繰り管理表や月次決算で得られた数字をもとに、経営計画書やキャッシュフロー計画書を作成し銀行へ提出して銀行借入対策を行いました。
3. 社長、現場責任者との戦略会議を実施
資金繰り管理表や月次決算書をもとに、社長様だけでなく営業部長様や現場責任者の方を交えて毎月戦略会議を行いました。その際には、売上・原価管理や建設工程の進捗管理のみならず、限界利益や損益分岐点売上、収支分岐点売上に関する指導も行いました。
1. 資金繰り管理表の活用で、将来のキャッシュイン・キャッシュアウトを予測
資金繰り管理表によりキャッシュアウトの金額を管理し、「いつまでに、どこに、いくら、支払わなければならないのか」を確実に把握することで、正確なキャッシュアウトの管理をすることができました。
さらに月次決算を行うことで、過去1カ月の会社の業績や損益を把握するとともに、次月の必要売上を算出して目標売上を立て、キャッシュインの金額を予測したことで、「いつ入金があり、いつ支出があり、日々残高がどのように推移するか」を確実に把握することができました。
これにより、資金のショートなどを起こすことなく、健全な企業運営が可能になりました。
2. 銀行借入対策の実施で、銀行からの借入もスムーズに
弊社の担当者は、元銀行マンであることを強みに、日々の資金繰り管理表や月次試算表などをもとに、実現可能な売上計画・人員計画を策定して経営計画書やキャッシュフロー経営計画書を作成し、スムーズな銀行借入を実現しました。
これによりお客様のご希望通りの銀行取引を実現し、借入により得た資金を新たな設備投資などの投資活動や運転資金に充てることができました。
3. 戦略会議の実施が売上高アップ・利益率の改善に直結
弊社の担当者は戦略会議を実施し、会社のトップである社長様だけでなく、営業部長様や現場責任者の方にも売上目標や利益目標を認識していただく体制を整えました。
その結果、戦略会議を開始してから1~2年目で利益率が大幅に改善し、開始2~3年目には利益率のみならず売上高の10%アップにつながりました。
会社の経営陣のみならず、会社全体で業務を効率化したことや売上・利益目標を社内全体で共有したことによる生産能力の向上などが、売上高アップや利益率の改善に直結しました。