2017.05.22
こんにちは!楽しい楽しいコラムのお時間です!
私事ですが先日、日課である梅田のお洒落なカフェで読書しながら至福の時を過ごしている時でした。
すると、向かいの男女のカップルの会話がふと耳に入りました。
女性の方が男性に向かって、「どうしてホームページの制作費用が費用ではなく資産計上なのよ!!!」と・・・。
いくつかの言葉を交わした後、男性の知識不足のせいもあり、女性の方は怒って帰ってしまいました・・。
(この物語はフィクションです。)
さて!!今回のテーマは、社長さん、経理担当者さんが特に!気になる「ホームページの制作費用は費用?or資産?」についてです!!
ここ10年~15年くらいのパソコンやインターネットの普及により、ホームページ作成などのインターネット関連費用が増えてきました。
「自社のホームページを制作会社に依頼したが、処理はどうしたらいいんだ??」と思われたり、実際に上記の男女のように、経理担当者さん同士で同じような言い合いをされた方がいらっしゃるかもしれません。
ここでは、そのように悩まれている方に少しでも知識を共有できたらと思っております!!
国税庁ホームページでは、ホームページの制作費用の処理について以下のように書かれています。
通常、ホームページは企業の新製品のPRのために制作されるものであり、その内容は頻繁に更新されるため、開設の際の制作費用の支出の効果が1年以上には及ばないと考えられますので、ホームページの制作費用は、原則として、その支出時の損金として取り扱うのが相当であると考えられます。
ただし、ホームページの内容が更新されないまま使用期間が1年を超える場合には、その制作費用はその使用期間に応じて償却します。
また、制作費用の中にプログラムの作成費用(ソフトウェアの開発費用)が含まれるようなホームページについては、その制作費用のうちプログラムの作成費用に相当する金額は無形固定資産(ソフトウェア)として耐用年数「5年」を適用して償却することとなります。
以上です!!!
ありがとうございました!!!!
とは、ならないですよね??(笑)
この文だけでご理解された方は天才です(笑)
では、分解して見ていきましょう。
<ポイント>
結論から先に申し上げると、ホームページの作成費用は原則として支出時の費用です!!!
国税庁の文脈で、「通常、ホームページは企業の新製品のPRのために制作されるものであり、その内容は頻繁に更新されるため、開設の際の制作費用の支出の効果が1年以上には及ばないと考えられます」とあります。
つまり、更新していれば費用処理が認められ、更新していなければ資産計上で償却となります。
ここにいう更新とは、自社の商品情報やサービス情報などのコンテンツ(テキスト)指し、
「プログラムやイラストなどのホームページの骨組みではない」と思って頂いて大丈夫です。
コンテンツなどの更新で、ホームページが制作時からの原形をとどめていないと考えると、費用処理という考えになります。
では、「更新していなければ資産計上なんですか?」となりますが、原則資産計上です。
しかし、更新も頻繁に行われることが一般的で、1年以上そのままの状態で使い続けることが出来るとは考えにくいのが現状です!
以上のような理由から、ホームページの作成費用は原則として全額費用処理が可能だと言えます!!!
続きまして、国税庁の文章には、「制作費用の中にプログラムの作成費用(ソフトウェアの開発費用)が含まれるようなホームページ」という文章があります。
こちらに該当するホームページは無形固定資産として耐用年数「5年」を適用して償却になります。
上記のようなホームページは、一言で申しますと「高性能なホームページ」ということです。
「つまり?」と、思った方もいるかもしれませんね(笑)
高性能の例示としましては、「ログイン・パスワード機能」・「オンラインショッピング機能」などを指します。
もっとわかりやすく申しますと、○mazonや、○格ドットコムなどのホームページのことです(笑)
裏を返せば、このような機能がなければ原則費用計上してもいいとなります!!!
少しでもご理解いただけましたでしょうか!?
ホームページ作成費用のほかに、昔には存在しなかったプロバイダー費用やサーバー費用、ドメイン維持管理費用など、近年の会計処理の仕訳の仕方も複雑になってきています。
もし、このコラムの内容以外の会計処理で悩まれていましても、随時ご相談受け付けております!!!
カオスは、平均年齢が若いフレッシュな事務所です!!
ご相談もフレッシュでわかりやすくご説明いたします!!!
本日の格言のコーナー!!!!
「私は教える人間ではない。学ぶ人間だ。
学ぶことが大好きな人たちと一緒に仕事ができることを大いに気にいっている。」
by ビル・ゲイツ
大人になっても学ぶことを続けましょう!!!!
ありがとうございました!!!!